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おめでとう新人君!
初契約は利害関係者の嵐?

ハーキュリーズ・リアルティ新人初契約

初契約は忘れない?
営業の世界に身を置く者は、みな誰しも「初契約」というものを体験します。
扱っている商品にもよりますので一概にはいえませんが、さしたる苦労もなく入社してすぐに契約がとれる人もいれば、半年たっても一年経ってもなかなか苦労が報われない人もいます。
私自身も30年前に初契約なるものを経験いたしました。2件目の契約が何だったか全く思い出せないのですが、この初契約だけは今でもハッキリとおぼえています。たぶん一生忘れることはないのでしょうね。

新人君やってくれました!
さて、昨年の10月に入社した新人君が、昨日無事に初契約を経験してくれました。
実はこの契約、なかなか一筋縄ではいかない案件で、彼も本当に苦労の連続だったようです。
当社では債務整理(借金の圧縮)から派生する不動産売却を請け負うことがとても多いのですが、今回の案件もまさしくそのパターン。
物件の売主は、債務整理後に破産申請をする前提で今回の不動産売却を決断されました。いわゆる弁護士を窓口とした「任意売却」という手法です。

 

登場人物がいっぱい
今回の物件に抵当権を設定しているのは第一順位と第二順位の金融機関、そして地方税(固定資産税)未納による差押えです。
ところが、物件の売却代金だけでは第一順位の債権者への返済はできますが、第二順位の抵当権と第三順位の差押えを抹消することができません。ここが弁護士の腕の見せ所になるわけですが、債権者に合理的な判断材料を提供しながら徐々に債務免除の了解を取り付けていかなければなりません。
今回も数か月程度の時間はかかりましたが、どうにか物件の売却代金の中で各債権者への配分案が確定し、ようやく売買契約が締結されました。長い間お待ちいただいた買主に感謝です。

今回の登場人物は売主・買主に抵当権者が2社、資産税課の職員、任意売却窓口の弁護士事務所、そして私たち不動産仲介会社の合計7団体。
各登場人物どうしは微妙に利害関係が相反していますので、全員を納得させて契約会場に一同に集めるのがどれだけ骨の折れる作業かというのはご想像の通りです。新人君も上席の指導のもと、あちこちで怒られたり小言を言われながら何とかこの日を迎えることができて心からホッとした様子でした。


債権債務や人間関係のこじれが原因で流動性を失った不動産は世の中にたくさんあります。
私たちが関与することで、不動産の価値が回復し流動性を取り戻すことは私たちの存在意義であり、喜びそのものです。
新人君にも本当にいろいろな学びがあったと思います。

初契約達成おめでとう。
これからも頑張ってください!

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