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おとなの社会科見学
日本が誇る世界最大級の治水施設とは

地下のダムは深さ50メートル全長6.3キロメートル

まだ正月気分が抜けきらない1月9日、「おとなの社会科見学」と題して社内研修会を開催いたしました。
場所は春日部市にある「首都圏外郭放水路」
国道16号の地下50メートルを流れる全長6.3キロメートルの地下トンネルです。
いざ大雨が降れば、内径10メートルのトンネル内を毎秒25メートルプール1杯分の雨水がカッ飛んででゆく巨大治水施設といえば、そのスケールのほどが伝わるかと思います。

関東平野はご存じの通り、地盤が低く水が溜まりやすい地形。
特に、現在の荒川と江戸川に挟まれたゾーンは大雨のたびに洪水に見舞われてきた歴史的な背景があります。
徳川家康が江戸の治水事業に着手して「利根川のルート変更」という大プロジェクトを成し遂げたことで、ようやく人びとが安心して暮らせるようになりました。

ところが、昭和から平成にかけて急激なスピードで市街化が進んでいくなかで、街はどんどんコンクリートで固められていきます。
東京圏は言うに及ばす、草加市・越谷市・春日部市といった隣接地域の市街化率は現在も急速に進みつつあります。
その結果、ひとたび大雨に見舞われると雨水は地中に吸収されることなく一気に下水道や河川に流入し、浸水災害へと発展してしまいます。

今回見学した首都圏外郭放水路は、既存河川のキャパシティを越えた分の雨水を全部で5つある立坑から集め、全長6.3キロメートルの地下トンネルを経由して江戸川に放流するという世界でも類を見ないほどの巨大治水施設です。
最近では地球温暖化の影響から台風が強大化してきています。令和元年の台風19号(ハギビス)が日本全国に与えた甚大な被害は記憶に新しいところですが、このときも首都圏外郭放水路が機能したおかげで、浸水被害が最小限で食い止められたと聞きました。

普段の生活では決して目にすることのない地下50メートルにある世界最大級の地下放水路。
わたしたちの生活は、まさにこのような縁の下の力持ちに支えられているのですね!

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